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「精油」を購入する時の注意点
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「精油」の品質が大事!
「アロマって何?」でご紹介しましたが
https://www.mr-aroma.jp/news/entry-020.html
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「アロマセラピー」という自然療法にかかせないのが
「精油(せいゆ=エッセンシャルオイル)」になります。
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日本で「精油」は❝雑貨扱い❞ということもあり
日本で販売されている「精油」の品質は
確かなものと怪しいものが混在しています。
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「アロマセラピー」として
心身の不調の改善を期待して使用する場合は
品質の確かな「精油」でないと効果が期待できません。
精油の分子は小さいため2分で血管に入る
「精油」は分子が小さいので
塗布した場合は2分で血管に入り
血液によって全身の組織・器官を巡り肝臓で代謝されます。
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鼻や口から入った精油も
気管支や肺の粘膜から血管に吸収されます。
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ですので、お部屋で芳香する精油でも
できたら品質にはこだわってほしいと思っています。
品質の確認ポイント
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①成分分析表が、精油ごとにあるか?(ネットで確認でもOK)
②ガスクロマトグラフィーによる0.01%までの成分が明らかであるか?
又、酸価、ケン価、屈折率、比重、農薬、防腐剤等の検査がされているか?
③学名の記載があるか?
④ロット番号が明記され管理されているか?
⑤使用期限が表記されているか?
⑥原料植物の栽培方法(野生、有機栽培など)
抽出部位、抽出方法、原産地などを確認する。
(同じ名前でも成分が違うと作用と効果が変わるので)
⑦光、熱、空気によって劣化するので、遮光瓶にはいったもの。
⑧ポプリオイル、アロマオイル、と間違えない。
精油は「エッセンシャルオイル」
(ホームページの説明文でアロマオイルと表現されているが本物の精油もあるので注意。)
⑨オーガニック(無農薬栽培)か?
⑩第三者機関の「オーガニック認証」のロゴがラベルに明記されているか?
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以上を確認して、安心安全な「精油」を選んでくださいね。
成分分析表がついているだけでは当てにならない
成分分析表がついているかどうか?は
確かに品質の確認にはなります。
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日本では成分分析表がついているか?
に重きを置くセラピストさんが多いのですが
成分分析表に惑わされないでください。
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ついていても、いい加減な分析表が
添付されていることがあります。
おすすめはオーガニック(無農薬栽培)のもの
おすすめは
オーガニック(無農薬栽培)のものです。
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なぜなら「精油」は
芳香成分を濃縮したものなので
農薬も濃縮されるからです。
オーガニック(無農薬栽培)と書いてあっても嘘の商品もある
ラベルには「オーガニック」
と書いてあっても、本当はオーガニックでない商品も存在します。
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値段やメーカーのホームページをみて見極めてください。
成分分析表+第三者機関の「オーガニック認証」をチェック!
成分分析表がついているかもですが
第三者機関の「オーガニック認証」
がついているかをチェックしてください。
代表的な「オーガニック認証」
認証を取得していないが、オーガニック商品もある
ただし、認証を取得していない
オーガニック商品もあります。
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小規模の生産者の場合、
コストを下げるために取得していない場合があります。
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ご自身で見極めて購入してくださいね。
精油の産地によって香りや性質が異なる
収穫年や産地によってワインや果物
でも風味が違ったりしますが、精油も同様です。
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同種類の植物でも生育する場所の気候
(日照時間、気温、降水量)や土壌
などの環境によって、成分がかなり異なる場合があります。
名前が似ていても、種類がまったく違う精油もある
例えばシダーウッド・アトラスと
シダーウッド・ヴァージニアでは
マツ科とヒノキ科で植物の種類も違い
成分や作用も違ってきます。
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「シダーウッド」としか
記載されていない場合
どちらのシダーウッドか学名で確認してくださいね。
ラベンダー・アングスティフォリアの呼び名は複数ある
いざ、ラベンダーを買おうとしたら
「ラベンダーなんとか」がたくさんあって、どう違うの?!
そう思われる方も多いと思います。
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ラベンダーは生息している標高によって種類も香りも違います。
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アロマの世界で
一般的に「ラベンダー」といえば
標高800m以上の高山で育つ
植物的に「アングスティフォリア種」のことを指します。
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呼び名が、ラベンダー、真正ラベンダー
トゥルーラベンダー、コモンラベンダー
イングリッシュラベンダーなどは
すべて同じ種類「アングスティフォリア種」になります。
「癒さない」「リラックスしない」ラベンダーもある
標高の低い海辺に生息する
ラベンダー・スピカ(スパイクラベンダー)
他にフレンチラベンダー(=ラベンダー・ストエカス)
標高400m位で育つ
ラベンダー・スーパー=ラバンジンなどがそれにあたります。
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これらのラベンダーは
アングスティフォリア種とは成分も効能違います。
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ラベンダーといえば
「癒し」のイメージかもしれませんが
これらは癒しません。
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真正ラベンダーは
これらの「癒さない」ラベンダーと
アングスティフォリア種を区別するために使われます。
「偽和」とは、水増しされた偽物の精油
表記だけエッセンシャルオイルで
中身は類似の合成成分や
安価な精油で水増しされているものを
「偽和(ぎわ)」といいます。
不純品(オーガニックでないもの)と混合品(偽和)の危険性
不純品とは農薬など
混合品とは精油成分と類似の合成成分
を含むものを指します。
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いずれも本来なら安全である精油が
毒性をもつことになる可能性があります。
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精油を使用しアレルギー反応がでた原因が
精油成分によるものではなく
植物に使われていた
農薬が原因だったことがあったそうです。
ラベンダーはラバンジンを混ぜて水増しした「偽和商品」が多い
ある年のフランスのラベンダーは
天候不良で生産量が前年比の半分だったのに
出荷量は7倍になっていたそうです。
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つまり、水増しされた
「ラベンダー」が多いということです。
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ラベンダーとラベンダー・スピカとの
交配種として誕生したのがラバンジンです。
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ラベンダーより大柄で(途中で3つに枝分かれ、それぞれに花がつく)
一反あたりの収穫量が遥かに多いため
ラベンダーにこのラバンジンを混ぜて
水増ししている精油が多く出回っていると言われています。
ラベンダーを焚いても眠れなかったのは「偽和商品」だったからかも
「不眠症」に効果があると聞いて
「ラベンダー」を焚いてみたが
一向に眠れなかった、という話を聞くことがあります。
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「アロマって何?」に書いたように
「嫌いな香り」だった場合も効果が期待できませんが
もしかしたら
ラバンジンが混ざった「ラベンダー」
だったのかもしれません。
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また、少量すぎる時も効果がでません。
成分分析表で「偽和」を見つけられることもある
ガスクロマトグラフィーでの
成分分析表がついているものをお薦め
するのはこういった混ぜ物が多いからなのです。
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チェックしてみると
入っているはずのない成分を見つけることがあります。
「精油」の特徴
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①水に溶けにくい
②アルコール、油脂に溶けやすい
③揮発性の芳香物質。強い香りを持ち、すぐに空気中に蒸発する
④油という字が含まれるが、オリーブ油などと同じ油脂ではない
⑤主成分は、炭化水素類、アルコール類、アルデヒド類、エステル類などの有機化合物
⑥分子量が小さい
⑦様々な薬理的作用を持つ
⑧精油成分は光、熱、酸素によって変化し、劣化する
植物にはなぜ、このような「香り成分」があるのか?
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①敵(微生物、昆虫、幼虫、植物)からの防御(忌避効果)
②受粉のために昆虫や鳥を誘引するため(誘引効果)
③カビなどの細菌や有害物質の発生や増殖の防御(抗菌作用)
④傷を治療するため
⑤他の植物の成長・発芽等を抑制するため
⑥水分保持・エネルギーを貯蔵するため
⑦芳香物質を蒸発させて自らを冷却するため
⑧人間のホルモンと同じように植物の体内で生理活性物質として働くため
100%天然の物質だが100%安全ではない
精油は天然の物質だからといって
100%安全というわけではありません。
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成分は植物に含まれているときより
70~100倍ほど濃縮されているため
その作用はとてもパワフルです。
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体調や体質、また使い方によっては
皮膚に炎症を起こしたり、痒みや刺激を感じることもあります。
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取り扱い方の注意点もまたご紹介しますね。
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※今回の内容を紹介したyoutubeはこちらになります。
https://youtu.be/nQKxShd41t4?si=nFOyNouYKQXoOrub